当院の食物アレルギーの治療について
食物アレルギーの治療は、食物により誘発され検査などで誘因抗原と確定した場合は、アナフィラキシーなどを避けるためにも除去が原則です。
以前は、「耐性(食物抗原を処理する能力)を獲得するためには除去するしかない」との考えと、過度に注意をして「検査で陽性であるとの理由で完全除去」を続けることが多かったのですが、最近では、摂取可能な食品を食物負荷試験などで確認するなど「正しい診断に基づく必要最小限の食物除去が耐性獲得の早道である」といわれています。
まず、最適な除去を設定します。その後の経過と半年に一度アレルギー検査を行い、結果を踏まえ除去の解除を検討していきます。除去の設定時、必要な時は、食物負荷試験を行います。
それに並行し、食物アレルギーの症状は、皮膚炎や蕁麻疹の症状が大部分であることを考えても、まず皮膚をしっかりコントロールすることが必要です。また、小児への食物除去は、成長抑制や栄養面も考慮して進めていくことが重要です。
保育園、幼稚園、学校により給食の場合もあリますので、園や学校での除去と自宅での除去のバランスが大切となります。加えて誘発症状も患者さんにより異なり、季節性や体調、食品の加熱など調理方法、鮮度、旬であるかなど様々な因子に左右されます。そもそも、患者さんが、除去をしている場合は、その食品を食べたがらない場合も多々あります。
以上の様々な事柄を保護者方と話し合いながら総合的に判断して除去とその解除を決定しています。
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