2021年03月01日
果物・野菜類のアレルギーについて
即時型食物アレルギーの原因食物として果物は5番目に多く全体の4%、野菜類は1.1%で、更に4~6歳で果物が1位(17%)、7~19歳では甲殻類について2位(13%)で、キウイ→バナナ→モモ→リンゴの順に多く見られます。
果物アレルギーは、花粉症とは関係無く皮膚・呼吸器・消化器症状など全身症状に及びほとんどが乳幼児期に発症するものと、花粉症やラテックスとの交差反応により成人期以降に発症し口唇が腫れたり、口の中がイガイガしたり口内や喉頭の粘膜が腫れるなどの口腔アレルギーに大別されます。
この口腔アレルギーを呈する場合は加熱によりアレルゲン性が低下しますが、前者は、熱や消化酵素に強いアレルゲン性で、ジャムや加工食品でも症状が起きます。
アナフィラキシーを起こしやすい果物としてバナナとキウイが代表です。
診断に関しては、生の食物を用いたPrick-to-prickが有用です。
最近、花粉症の低年齢化と増加により口腔アレルギー症候群も増加しています。誘発症状の予測にアレルゲンコンポーネント利用した診断方法が解明されており一般診療における利用が期待されています。
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