2021年03月01日
甲殻類のアレルギーについて
えびやカニなどの甲殻類のアレルギーは、成人の食物アレルギーの原因としては、小麦についで第2位を占め食物依存性運動誘発性アナフィラキシーの症状を示すこともあります。
小児期では特に学童以降に多く見られますがアナフィラキシーを起こしやすく注意が必要です。
エビとカニのアレルギーは合併することが多く、主要な共通抗原としはトロポミオシンと言われています。
たこやいかなどの軟体動物も共通抗原もあり、貝類も分類上甲殻類に近くアレルギーを合併する可能性があります。
最近、エビアレルギーのタンパク質にその他のアレルゲンコンポーネントの可能性が指摘されています。実際のところ従来のIgE抗体で陰性を示すエビアレルギーの存在も多く見られます。
また、甲殻類は、耐性ができにくいと言われていますが、小児期発症のエビに関しては耐性を獲得する可能性を指摘されています。個々の症例で食物負荷試験で確認する必要があります。
トロポミオシンは、加熱や酵素処理の影響を受けにくく水溶性で煮汁に簡単に溶け出す性質があります。除去食に関しては注意が必要です。
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