環境整備について(その1)
アレルギーの原因となるアレルゲンや誘因の対策には「環境整備」が大切です。
アレルゲンを考えると環境整備で一番重要なのはダニ対策ですが、その他動物の毛、カビ、たばこ、大気汚染やディーゼル粒子、ウイルスなどの対策も必要です。
ダニと言っても数種類あります。ほとんどが人のフケを餌とするヒョウヒダニですが、生きているダニだけでなくダニの死骸やフンなどもアレルゲンになります。ダニは、気温20℃以上・湿度60%以上が繁殖しやすいのですが、日本の家屋構造に生息しているダニは、喘息を発症する量を一年中超えていると言われています。
そして、ダニ対策のなかで、一番大切なのは、寝具対策と掃除機がけです。
寝具類は、天日干しや布団乾燥機の後、掃除機で吸い取ることが重要です。これは、ダニの死骸を取り除く必要があるためです。最低1週間に1回、1㎡あたり20秒かけると効果的です。また、布団の丸洗いや防ダニ布団、防ダニシーツやカバーの使用も効果的です。
その他、枕やその周りも注意しベットマットも立て掛けて湿気を逃がして下さい。
お部屋の掃除機がけはできるだけ毎日行うことと、畳と寝具は3日に1回、1㎡あたり20秒の時間をかけると効果的です。フローリングは、ウエットタイプのワイパーなどで拭いてから掃除機をかけることをお勧めします。
その他のダニ対策は、環境整備について(その2)を参照して下さい。
タバコは、本人だけでなく、家族の喫煙も喘息の発症因子と悪化因子になります。また、肺炎や将来呼吸機能の低下をもたらしますので100%禁煙が望ましいです。
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