魚類のアレルギーについて
魚のアレルギーは原因食物の5%と決して多くはありませんが、耐性ができにくく発症すると成人まで持ち越すことがほとんどです。
魚肉は、アレルギーを抑制すると言われているリノレン酸やビタミンDを多く含んでおり可能な限り摂取したい栄養素です。魚のアレルギーは、パルブアルブミンとコラーゲンの2種類が原因のたんぱくと言われており多くの魚に共通して含まれているため一人の患者さんが複数の魚にアレルギーを示すことが多くみられます。
ただ、魚を食べた後にアレルギー症状がみられた場合は、魚そのものによるアレルギー以外にアニサキスによるアレルギーとヒスタミンによる中毒の可能性も頭に入れる必要があります。
アニサキスアレルギーは、アジ、サバ、サンマ、ハマチ、イカなどの魚に寄生しているアニサキスが蕁麻疹などの症状を起こすものです。アニサキスによるIgE抗体陽性で診断します。
サバ、サンマ、カツオなどの赤身の魚は、時間が経つとヒスタミンと言う物質に変化するヒスチジンが多く含まれていて鮮度が落ちたり干物の場合に蕁麻疹や、その他のアレルギー症状を起こすことがあります。
この二つを考慮に入れながらIgE抗体と皮膚テストを実施して診断しますが、不確定の時は食物経口負荷試験で診断します。魚アレルギーは原則的には除去を行いますが、魚の出汁や缶詰の状態ならば摂取可能なこともあります。
魚は耐性ができにくいと言われていますが、乳幼児の発症例では比較的早期に寛解した例の報告もあります。
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